2011年9月21日、ロビン・ギブが出演した1時間ものドキュメンタリー番組「Who Do You Think You Are」が英国BBC放送で放映されました。YouTubeにPart 1 - 4という形で4回に分けてアップされていますので、まずPart 1と2(番組前半)の内容を簡単にご紹介いたします。
「おまえ、自分が誰だと思っているんだ?(何様のつもりだ?)」というこの番組のタイトルは、文字通りにとれば「あなたは自分で自分が誰だと思っていますか?」という意味になります。今季で8シーズン目となるBBCのゴールデンタイムの人気番組です。各界の有名人が自分のルーツをたどり、意外な事実と直面して毎シーズン必ず予想外の感動的な展開に画面で涙を見せる出演者がいるそうです。シーズンごとに「今シーズンは誰が泣くんだろう?」と期待(?)を集めるのだとか。今シーズンもロビン以外には「ハリー・ポッター」の作者J・K・ローリングさんなどが登場。それぞれに感動的な父祖の足跡をたどったようです。
番組は簡単なビージーズとロビンの紹介から始まり、モーリスについて「兄弟以上の存在でソウルメイトだった」とロビンが語ります。ルーツ探しの旅に出るにあたってオックスフォードシャーの自宅でロビンは、「人と右へならえをしたくないというところが自分の家族にはあるけれど、この傾向は誰の遺伝なんだろう。誰か”変人”がいたんじゃないかと思う。でも誰か狂った人間がいたとしても、ぼくなんか自分をすでに十分に変だと思っているので、別に気にしないかな」。
さて、古い家族の写真を見て、ロビンの時間をさかのぼる旅は始まります。前半は曾祖父にあたる軍人のマシュー・ギブの足跡をたどります。マシュー・ギブは1849年生まれ、ちょうどロビンやモーリスとは100年違いなのも面白い符号でした。
マシューは1867年にインドに渡り(1967年にロビンたちはオーストラリアからイギリスに渡って―帰って―いますから、これも面白い符号ですね)、長い年月を海外で過ごして、軍への功労により勲章も受けたという人物。ところがあるとき酔って軍規に反した罪で降格され、苦難の時期を過ごしてもいます。マシューの孫にあたる老婦人アンと会って、まじめそうなマシューの写真を見ながら「酔って我を忘れるような人にはとても見えない。いったい何があったんだろう」と話し合うロビン。
続いてロビンはマシューが所属した英国陸軍ライフル隊の本拠地ウィンチェスターに赴き、マシューの従軍記録を調べます。生水を飲むことが危険な上に暑さ対策として飲酒が欠かせなかったインドでは、兵士の健康管理と規律の両面から飲酒が問題になっており、マシュー・ギブ伍長は飲酒を禁じる規則が厳格化された当時のある意味で犠牲者であったようで、順調に昇進していた伍長の地位を1874年の不祥事で失い、以降、1882年に再び伍長の地位を取り戻すまで進んで教育を受けたり、長く苦労したようです。その記録を見て、「とてもタフで、断固とした性格の人だったんだろうなあ。えらいなあ」とロビン。
続いて(YouTubeのPart 2)でロビンはその性格を形成したと思われるマシューの生い立ちを調べに出身地であるスコットランドのペイズリーに向かいます。(ギブ家はもともとスコットランドの出なんですね)
1891年の国勢調査からわかるのは、当時12歳だったはずのマシューがなぜか家族とは離れて貧民校で暮らしていたことです。どうやらマシューの家庭は崩壊してマシューはストリートチルドレン同様の境涯に落ちていたようです。
エジンバラから7マイルほどのところにあるペイズリーはペイズリー模様で有名な街。インドのカシミアショールに想を得たペイズリーショールの産地として知られていました。マシューのお父さんウィリアム(ロビンたちから見てひいひいお祖父さん)はこのペイズリーショールを作る織物職人だったのですが、折からの産業革命で街の産業は大きな打撃を受け、失業したウィリアムはひいひいお祖母さんのアグネスが亡くなったこともあって、マシューたち家族を置いて職探しの旅に出たのです。
さて幼いマシューの運命は?
ロビンのルーツ探しの旅の後半は(その2)に続きます。
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