【Yahoo Music - 2017年4月】「セリーヌ・ディオンとバリー・ギブが悲しみをともにした感動のビー・ジーズ・トリビュート・ライヴ」

2017/04/18 (Tue) 19:09 アマデウス Articles
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「日を重ねるごとに、わたしにとってますます大切になっている曲です」
ビー・ジーズに贈られた「イモータリティ」を歌うセリーヌ・ディオン

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大成功だったCBS特番についての記事がどどっと出始めました。

まずYahoo! Music(オンライン版2017年4月17日付)から、「バリー・ギブとセリーヌ・ディオンが悲しみをともにした感動のビー・ジーズ・トリビュート・ライヴ」と題する記事を簡単にまとめてご紹介します。(リンク先の記事ではビデオ映像も見ることができます)

 

「20年前、彼らはわたしにこの曲を贈ってくれました。今夜、わたしはこの曲をバリーとロビン、モーリス、アンディのために歌います」 そう前置きすると、セリーヌ・ディオンは、彼女の1997年のアルバム「レッツ・トーク・アバウト・ラヴ」のためにビー・ジーズが書いた「イモータリティ」を歌いはじめた。このドラマチックなバラードをセリーヌがレコーディングしてから20年、多くのことが変わった。昨年、セリーヌは配偶者でありマネージャーでもあったルネ・アンジェリルを、その2日後には兄のダニエルをガンで亡くし、モーリスとロビンは2003年と2012年に亡くなった。(ギブ兄弟の末弟でティーン・アイドルだったアンディは、1988年、30歳の誕生日の5日後に亡くなり、兄弟の母親バーバラ・ギブは昨夏95歳で、ビー・ジーズの長年のマネージャーだったロバート・スティグウッドも昨年81歳で亡くなっている) だからセリーヌが観客席に座ったバリーに向かって歌う「イモータリティ」に、はるかに大きな悲しみがこめられていたのも当然だ。

そう、これがわたし/わたしにわかるのはこれだけ/わたしは生きることを選ばなければいけない」とセリーヌはバリーの目を見つめて歌う。「不滅…/わたしは永遠の時を超えて旅し続ける/この胸の中にあなたとわたしの思い出を抱いて行く……さよならなんて言わない」 涙を誘わずにはいない力強い歌声、そして最後にセリーヌとバリーはしっかりと抱き合った。古い友人同士である生き残ったふたりが慰めあう姿に、聴衆は目に涙を浮かべて歓声を送った。

けれどもこの「トリビュート・ライヴ」は、全体にはもっと陽気で、ビー・ジーズにとっての記念碑的アルバム「サタデー・ナイト・フィーバー」サウンドトラックの40周年を祝って、大ヒットしたディスコの曲をメインに構成されていた。

「フィーバー」のスター、ジョン・トラボルタは、トニー・マネーロ風の白いジャケット姿で登場、(「この白い上着を着ると、何かが起こるんです」とジョークを飛ばして)「ビー・ジーズは、最高のサウンドトラック・アルバムの中心になった驚くべき傑作5曲を、土日の間に書き上げてしまった」と語った。

クライマックスではバリー・ギブ自身がステージに立って、「フィーバー」からのスマッシュ・ヒット3曲「ジャイヴ・トーキン」「ユー・シュッド・ビー・ダンシング」「ステイン・アライヴ」を歌って、ギブ三兄弟が書いた曲はまさに不滅であり、永遠の命を持っていることを証明してみせた

 

今回の「ビー・ジーズ・トリビュート・ライヴ」のセットリストは次の通り。

 

メドレー「ステイン・アライヴ」/「哀愁のトラジディ」/「愛はきらめきの中に」/「恋のナイト・フィーバー」(デミ・ロヴァート、トリー・ケリー、リトル・ビッグ・タウン、アンドレ・デイ)
ラヴ・サムバディ」(キース・アーバン)
「マサチューセッツ」(エド・シーラン)
「ロンリー・デイ」(パニック・アット・ザ・ディスコ)
「哀愁のトラジディ」(トリー・ケリー)
傷心の日々」(ジョン・レジェンドとスティーヴィー・ワンダー)
「アイランズ・イン・ザ・ストリーム」(ケルシー・バレリーニとトーマス・レット)
イモータリティ」(セリーヌ・ディオン)
恋のナイト・フィーバー」(DNCE)
アイ・キャント・ハヴ・ユー」(デミ・ロヴァート)
「モア・ザン・ア・ウーマン」(ジェイソン・デルーロとタヴァレス)
愛はきらめきの中に」(リトル・ビッグ・タウン)
偽りの愛」(アンドラ・デイ)
恋のときめき」(ニック・ジョナス)
失われた愛の世界」(ペンタトニックス)
エモーション」(キャサリン・マクフィー)
「ジャイヴ・トーキン」/「ユー・シュッド・ビー・ダンシング」(バリー・ギブ)
ステイン・アライヴ」(バリー・ギブと出演者全員)

《2月に番組が公開収録された際にオーディエンス録画された映像等へのリンクを貼りました》

グラミー賞の受賞式でのトリビュートにはがっくりしましたが、今回はどのアーティストも力が入っていて、人によってどのカバーが気に入ったか違うということからも、レベルの高さがうかがえます。

個人的には今のところ、ジョン・レジェンドとアンドラ・デイ(「偽りの愛」)が気に入っていますが、やっぱり(それをいっちゃいけないけど)「誰もビー・ジーズ(バリー、ロビン、モーリス)みたいには歌えない」と改めて思います。文字通り時代を作ったバリーのファルセットも見事だけれど、堂々と男性的であると同時に繊細で、豊かな声量と表現力に富んだナチュラル・ボイスがやはり彼の真骨頂。水晶の糸のように澄んでいながら、生々しい痛みを感じさせるロビンみたいな声の人はきっとこれからも二度と出ないだろうし、モーリスの軽やかなスタイリッシュさと、お茶目でやさしい存在感、自在のハーモニーも不世出のものでしょう…。彼らの音楽を聴いて同時代を生きることができた幸せは何物にも代えがたいのかもしれません。

{Bee Gees Days}