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ロビン・ギブ、「死とのニアミス」を語る

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なつかしや!東京公演で着ていた黄色いジャケット姿のロビン
なつかしや!東京公演で着ていた黄色いジャケット姿のロビン=

イギリスの芸能週間誌「Hello!」の11月1日号にロビンが登場、8月の緊急手術・入院や現在の心境、モーリスのことなどについて語りました。主な内容を以下に簡単にまとめてご紹介します。

取材はオックスフォードシャーにある自宅で行われました。この自宅についてはロビンが「(サー)ティム・ライスやローワン・アトキンソン(訳注:ミスター・ビーンですね)などこの近所に住んでいる知り合いがいたんですが、あるとき地元のレストランで食事していたらオーナーがこの家のことを話してくれて、ロールス・ロイスの一族が売りに出していると教えてくれたんです。で、見に来てみたら一目で気に入って」購入した、とこの記事中でも話しています。

この他にマン島とマイアミにも家があるロビンですが、マン島の家は「海に近い静かな聖域のような場所で、マイアミの家は超近代的、都会的で、ずっと片付いている」そうです。

Q: 具合が悪くなったときに、“これはモーリスと同じ症状だ”と思いましたか?

R: いや、ただの腹痛だと思っていました。モーリスの場合は、どこが悪いのかもわからないまま、入院後、専門医の診断もなく15時間も放置されたのが致命的でした。あとで消化器系の専門医の話を聞いたら、モーリスは診断もモニターも受けなかったのが問題だったそうです。あの段階でおそらくもう腸が破裂していたのに、そのまま放置されたから悪化の一途をたどってしまった…。

Q: ではモーリスも(処置さえ適切なら)助かった命だと?

R: そう思います。マイアミの消化器専門医が「どうしてすぐに私に診せてくれなかったんだ」と言っていました。モーリスの場合は翌日まで待ってしまった…。ぼくの場合もモーリスの前例がなかったら、こうはいかなかったと思います。8月17日の夜にすぐに医者に診てもらわなければ、ぼくの腸も朝までには破裂していた、と思うんです。

 ドゥイーナ夫人の話では「あと少しで手遅れになるところだった」そうです。「火曜日にはとても具合が悪かったので、近くのお医者さんに連絡したところ、翌日専門医に診てもらえるように予約してくれた」けれど、「夜に向けてどんどん具合が悪くなっていたので、急きょ病院でMRIスキャンを受けた」のが良かったということです。MRIの結果、腸閉そくを起こしていることが判明し、運の良い偶然が重なって、国内でもその分野の最高権威である専門医の執刀を受けることができたとのこと。

Q:手術に際しては恐怖心がありましたか?

R: 手術なんか受けたことがないし、麻酔といえば子どものころ歯医者さんで、というぐらいの経験しかなかったですからね。しかもふたごの弟のモーリスが亡くなった同じ病気の手術で、場所は弟のアンディが亡くなった病院でした。手術前に兄のバリーと母のバーバラとは電話で話しました。どちらにしても手術以外の方法がなかったので、そういう意味では妙に肝がすわりました。

Q: モーリスの死は大変でしたね。

R: とてもつらかった。モーリスはもういないのだという事実をなかなか受け入れられなかった…。まるで自分の命を半分持っていかれちゃったような感じでした。生まれてからずっと、一緒に育って、一緒に仕事をして、毎日まいにち話をしていたんです。自分が生き残ってしまったことをすまなく感じる気持ちのようなものもあります。“モーリスはまだどこかで生きている”と考える以外に、ぼくにはモーリスの死を受け入れられなかった。いまだにそう思ってるようなところがあります。

Q: 手術後、麻酔から覚めたときの気持ちは?

R: 目をあけたら、スーツを来たお医者さんがベッドのはしに座ってたので、ぼく、「もう手術着姿じゃないということは、手術は成功したんですね」って言ったんです。ドゥイーナとRJに会ってから、母とバリーと上のふたりの子どもメリッサとスペンサーに電話しました。4日間の入院でしたが、家に帰るのが待ちきれませんでした。病院ではよく眠れないし、とにかく退屈で、院内感染も心配だったし、自分のベッドで眠りたかったんです。

 夫人いわく、ロビンは入院中からキーボードと家族の待つ我が家へ戻るのが待ちきれない「こらえ症のない患者」だったそうです。

Q: 今の気持ちは?

R: これまで以上に元気です。生きていることや、その他のいろんなことも、当たり前だと思ってはいけないんだということがわかりました。でも気持ちの面ではまだひきずっているところがあります。こういうことが突然自分にも起こりえるんだ、ということですね。ほんとにあっという間のことだったので、いまだにそれが心理的なトラウマになっています。ヒザー・グリーンの列車事故、オーストラリア時代の交通事故など、死にかけたことはこれまでにもありますし、三人の兄弟のうち下のふたり、モーリスとアンディをすでに失なっていますし。

Q: ビージーズのライフストーリーが映画化されるという噂がありますが?

R: すごく名誉なことだと思っています。マンチェスター生まれの三人兄弟が6歳のころから独学で歌ったり、曲作りをしたりするという物語です。アンディとモーリスを画面で見られるのも楽しみです。

無事で何より――自宅で家族と一緒に
無事で何より――自宅で家族と一緒に

退院後は裏ごししたものしか口にできなかったというロビンはアメリカから専門のコックを呼び寄せ、ふだんから実施しているマクロビオティック方式のスープなどの特別食をとっていたとか。

一時は常にも増して痩せてしまったということですが、少しずつ体重も戻っている(戻っているといっても、「元」があれですが…)ということです。とにかくこれまで以上にエネルギッシュにいろいろな活動に取り組みたいと語るロビンでした。

なおオフィシャルサイトに掲載された最近のインタビューによると、キーボードのところに戻るのが待ちきれなかったというロビン、退院したその日に、早速、新しい曲を書いたということです。タイトルは“Daybreak(夜明け)”。「これまで書いた中でも一番いい曲のひとつじゃないかと思う」(ロビン)ということですから、こちらの発表も楽しみですね。

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Words

過去に生きてはならない。

バリー・ギブ