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訳詞コーナー:「キルバーン・タワーズ」

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「ファースト」「ホリゾンタル」に続く3枚目のアルバム「アイディア」に収められた「キルバーン・タワーズ」。ビージーズ・ファンの間では特に人気の高い曲です。極端な話、この曲が好きではないというビージーズ・ファンにはまだ会ったことがありません。

日本でもヒットした「ジョーク」のB面だったということでもあり、比較的知名度は高い…とはいえ、一般的にはあまり知られていない曲といっていいでしょう。まさに埋もれた宝石といえるかもしれません。

とにかく爽やかで、涼しい風に吹かれるような不快指数ゼロの曲で、ビージーズといえばディスコと思っているような人(まさかいないとは思いますが)にはぜひ聞いていただきたいです。

歌っているのはバリー。バリーといえばファルセットばっかりと思っているような人(まさかいないとは思いますが)にはぜひ聞いていただきたいです。

6枚組セット「The Bee Gees Studio Albums 1967-1968」のライナーノーツによれば、1968年6月、ロンドンのIBCスタジオで録音されました。ボンゴはコリン・ピーターセン、メロトロンを弾いているのはモーリスですが、元々はバリーが自宅でギターをぽろぽろ弾きながら思いついた曲だということです。そんなさりげなさがまたこの曲らしいですね。

ぼくは鳥だ
風にのって流れる姿を見てくれ
力強い羽根で飛びながら
ゆっくりと過ぎる時の中で
ぼくは笑う
きっとそれはすべて

ぼくは通りだ
行き交う人を見つめてる
耳をすましていると
きらめく会話がはじまって
ぼくはすべてを聞く

小さな白いジョッキとぼく
そしてキルバーンの塔
丘に座ってみんなで飲みかわし
したたかに飲んだくれようか
明け方が近づくまで
そしてぼくはすべてになる
小さな白いジョッキとぼくとキルバーンの塔

きっとそれはすべて
小さな白いジョッキとぼくとキルバーンの塔
丘に座って夜明けが近い時間まで
したたかに飲みかわし
ぼくはあらゆるものになる

小さな白いジョッキとぼくとキルバーンの塔の群れ… 

 風に舞う霧のように涼しげで、抒情的で幻想的。どことなく物悲しさも漂います。深夜、静まりかえった丘の上で気のあった仲間とジョッキの酒を傾けながら、世界との一体感と全能感を体験するという内容ですが、世界を見つめる目はどこまでもやさしいですね。

ロンドンにキルバーンという地名がありますが、この歌に歌われているのがそのキルバーンかどうかは疑問の余地があるそうです。第一、ロンドンのキルバーンには丘がないそうで(え~!!)、それに塔といえそうな塔もないそうです(え~!! Part II)。

しかし塔と言い張れば、塔と言えそうな建物はあるそうで、有名な教会の塔もあるのですが、もうひとつ、なんとゴーモン・シネマ(映画館)も塔風の建物なのです。ゴーモン・シネマといえば、あなた、マンチェスターのゴーモン・シネマはギブ3兄弟がステージデビューを飾った「歴史が始まった場所」として有名です。案外に、この歌はそのゴーモン・シネマがロンドンのキルバーンにもあったことを喜んでいる歌だったりするのかもしれません(ちがうか)。

ロンドンのキルバーンの画像はWikipediaをご覧ください。上から4番目の写真がゴーモン・シネマ、6番目が教会の塔です。

英語の歌詞はこちらです。ただし、この曲もそうですが、ビージーズの歌は本人たちが歌っている音から他の人が書きおこしてソングブックなどに所収されていることが多く、どう聞いてもそう歌っているように聞こえないという場合もときどきあります。そんな場合には独断と偏見で、「こう聞こえるんだ(悪いか)」路線で訳させていただきますので、ご了承ください。

オリジナルバージョンが収録されたアルバム「アイディア」は2006年に発表されたリマスターバージョンの2枚組イギリス盤が、現在入手可能です。アウトテイクや未発表曲を含めた貴重な2枚組になっています。

 また、YouTubeのリンク(アメリカ盤シングル)もご紹介しておきます。トップでご紹介したのはドイツ盤シングルのジャケット写真です。

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Words

自分の子どもの成長を見守る、それこそ最高に”スピリチュアル”な体験だと思う。

バリー・ギブ