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Home Bee Gees in Japan 【1989年11月】ビー・ジーズ4度目の日本ツアー

【1989年11月】ビー・ジーズ4度目の日本ツアー

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FM fan誌(1990年No.2)より

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30年前の今日、1989年11月29日、ビー・ジーズは4度目(にしてラスト)の日本ツアーをスタート。前日の28日に続いて横浜公演2日目を迎えていました。

あまりヒットに恵まれなかった、本人たちいわく「低迷期」だった1970年代の3回のツアー(1972、1973、1974年)でも常に満員御礼の盛況だった日本公演でしたが、フィーバーの時期を経てある意味で凱旋公演になるはずだったこの年の日本公演は後方に空席が目立つ異例の寂しいものとなりました。

これには本人たちもけっこうびっくりしたようで、日本側がどういうプロモーションをしたのか、とマネージメントに訊かれました。ロビンの2005年の東京公演もそうでしたが、ファン層の認識とプロモーター側の認識にずれがあったことも原因ではないかと思います。

理由はいろいろと考えられ、ツアー終了後に新聞記事にもそのことが取り上げられたほどです。それについてはまた詳しく書きたいと思いますが、今日は15年ぶりの来日を果たした彼らに取材した「FM fan」誌の記事をご紹介します。これがけっこうひどいので、ファンが読むとあまり良い気分ではないと思うのですが、まあ、歴史のひとこまということで。

まず、取材する人は基本的にグループのメンバー構成ぐらいはいくらなんでも知っているべきでは、と思うのですが、それってないものねだり? モーリスが長男と記事中でもキャプションでも連呼されています。当然ながら年齢も間違っています(--;)。

若いころには、「ぽっと出のアイドル扱い」で上から目線の記事を書かれた彼らですが、今度は「若々しくて気さくなおじさんたち」というのが第一印象、と書いてある。うーん、まあ、いいんですけどね…。ディランも「くえないおっさん」とか書かれたことがあるしな(ノーベル賞をとるずっと前です)。 

まあ、長いキャリアの割には長兄のモーリスにしても43歳なのだから、おじさん扱いは気の毒かもしれないが、何度かのグループの危機を乗り越え、数多くの忘れられないヒット曲を放ってきた自信と余裕そしてエネルギーが感じられた。

「これまで幸運にも第一線でやってこれたのは、僕らが心底音楽好きで常に目標に向かって活動してきたからだ。だれだって音楽に限らず好きなことをこれしかないと思って一生けん命やっていれば必ず成功するよ。成功できないのはそれだけの思い入れがないからさ」

3人とも陽気で話好き。こちらの質問に矢継ぎ早に答えが返ってくるし、ひとりが真面目に答えると、ひとりがジョークでまぜっかえすといった感じで、かつては仲間割れで分裂騒ぎまであった兄弟とは思えない。

「あれは若気の到りだね。いきなり成功したものだから自分たちを過信してしまったんだ。その時の反省から、僕らはそれぞれにやりたいことを外に向けるんじゃなくて、グループの中に向けている。それで長続きしているんだよ」。バリーが真剣に答えると、すかさず横からロビンがジョークを放つ。「それに3人一緒に活動していれば弁護士はひとりで住むからね」。和気合い合いだ。

前回が74年だから15年ぶりの来日ということになるわけだが、久々の日本は彼らに言わせると「ますます西洋化の一途をたどり、日本の伝統文化や個性が失われていくようで残念だ」とのこと。昔から日本ではなじみ深い存在のビー・ジーズだが、オリコンの調査によると、過去20年間に我が国で最も多くのシングルを売り上げた洋楽アーティストのベスト3は、1.カーペンターズ。2. ビー・ジーズ。3.ビートルズという結果になるらしい。この話を彼らにすると、「僕らは常にソングライティングを大切に考え、メロディを中心にしている。それが僕らの音楽が日本人にもアピールしている原因じゃないのかな。日本とイギリスは伝統とモダンなものが同居していて似ている部分が多いしね」という答えが返ってきた。
クールに分析しながらもこの調査結果がよほど興味深いとみえて、インタビューを終えて写真撮影している間も、「カーペンターズもビートルズももう活動してないわけだから、今度は僕たちが日本でトップになれるチャンスだな(笑)」と、ジョークを飛ばす。けっこう本気なのかも。

なんだかこの記事を読んで、すごくがっかりしたのを覚えています。基本情報の間違い(モーリスが長男、バリーが次男、ロビンが三男ってあなた…)、通りいっぺんの内容…。でも「本当に好きなことを頑張ることこそ成功への道」というバリーの哲学や、ロビンがあちこちで言っているおなじみの「弁護士ジョーク」も入っていますから、まあ、いっか! 日本とイギリスが似ているというのはロビンに言われたことがあります。ロビンはイギリスが大好きでしたから、そのロビンにそう言ってもらえたというのは嬉しいことですよね。

{Bee Gees Days}