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【応援したい!】サマンサ・ギブおすすめの兄弟デュオChase the Jaguar

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サマンサ・ギブおすすめの兄弟デュオChase  The Jaguarの新曲'Never Let You Down'

なかなかサイトを更新できず、情報が遅くなってしまいましたが、新年にモーリスのお嬢さんサマンサ・ギブから「今度すっごく素敵な新しいバンドと契約したので、ぜひ日本のファンにも応援してほしい!」という連絡をいただきました。サマンサ率いるM.E.G.プロダクションが強力プッシュするニュー・アーティストです(M.E.G.はご存じのようにMaurice Ernest Gibbの頭文字からとられています)。

トップにご紹介したのがそのChase the Jaguarのニューシングル「Never Let You Down」のオフィシャルビデオです。マイアミで撮影されたというビデオは閉鎖後の遊園地みたいな空間を使って独特の雰囲気を漂わせています。兄弟ならではのハーモニー(!!!)が聴きものです! 澄んだ高音がどこかのグループを思い出させる?

5月末にはEPの発売が計画されていますが、最初のシングル「Never Let You Down」はこのリンクからデジタルで購入できます(たったの240円!)。

 無理しなくていい 君らしくないよ
一日の終わりには ぼくをそっとしておいて
ぼくはだいじょうぶ ぼくたちはだいじょうぶ
そんなふりをしていればいい

見なくていい これは涙なんかじゃない
これまで通りに 目をそらしていればいい
ぼくはだいじょうぶ ぼくたちはだいじょうぶ
そんなふりをしていればいい

そうすれば君をがっかりさせることもない
ぼくが君をがっかりさせるはずもない

タイトルの「Never Let You Down」は、「絶対に悲しませない、失望させない」というラブソングにありがちな約束の言葉。タイトルだけからだと甘い恋の歌を想像しますが、これはもっとシビアな修復不可能とさえいえそうな関係、あるいはそれでもまだどこかで諦められない思いを歌った、とてもせつない歌でした。

どうしてサマンサが彼らの音楽に惹かれたのか、この曲を聴いただけでわかる気がしますが、ちょっとそのあたりを訊いてみました。

BGD: Chase the Jaguarを“発見”した経緯と、彼らの音楽のどんな点に一番惹かれたのか教えてください。
サマンサ(以下S): ラズ(注 サマンサの音楽上のパートナーで一緒にM.E.G.で活躍しています)もわたしも若いころから彼らを知っていたんです。良い友だちでもあり、以前は一緒にプレイしたこともあるんですよ。
彼らの音楽で一番いいなあと思うのは、シンプルなのにとても深みのある表現。デヴィッドのボーカルはダイレクトでいて、耳について離れないような不思議な魅力があります。本当に美しい音楽。もっともっとみんなに彼らの音楽の多様性を知ってほしい。彼らの歌はますます素晴らしくなっているんです!
BGD:これはデジタルでリリースされるだけですか? それともEPはCDの形でも出ますか?
S: 「Never Let You Down」はiTunes、Spotify等で2月11日にリリースされましたが、5月末のEP発売に向けてもっと他の曲も出してゆく予定です。EPにはボーナストラックが付きます。EPをCDの形で出すことも検討中です。

発表される曲の中にはサマンサがバックヴォーカルで参加しているものもあるそうです。それも楽しみですね。
まず、兄弟の声を活かした音楽であるという点が、日本のビー・ジーズ・ファンにも受け入れてもらえるのではないか、とサマンサは言っていました。

だいぶ前に資料が届いていたのですが、こちらの都合でアップが大幅に遅れてしまいました<(_ _)> サマンサが「多様性」を評価するという彼らの音楽の全貌が見えて(聴こえて)くるのは、まだまだこれからですが、とても楽しみですね。

とりあえずは、彼らのバイオをご紹介します。

デヴィッドとセバスチャンのフォックス兄弟は、父親の影響で小さなころから音楽に親しんできた。父親自身が旅から旅へと移動しながら音楽に携わるミュージシャンであり、彼らに最初にギターの手ほどきをしてくれた。故国アルゼンチンでプロテスト・ソングを書いていた父親が多様な音楽スタイルの魅力に兄弟を目覚めさせたのである。ふたりはヨーロッパ各地の小さな劇場でクラシック・ギターを弾きながらツアーをして、訓練を積み、パヴァロッティと同じステージに立ったこともある。もうひとつ彼らが愛する、飾り気のないシンプルでキャッチーなインディーズロックが、Chase The Jaguarの身上だ。

「Never Let You Down」はM.E.G.RecordsがフロリダのNeurodisc Recordsと組んで発表する彼らの最初のシングルであり、現在書き溜めている新曲を集めたアルバムに収められる予定だ。M.E.G.はロックのアイコンであるモーリス・アーネスト・ギブ(Maurice Ernest Gibb)のイニシャルから名づけられているが、モーリスについてはこれ以上紹介する必要もないだろう。伝説のギブ兄弟と関わりの深いM.E.G.の人々はフォックス兄弟の音楽を聴いたとたんに、彼らと組む決意をした。今回はデヴィッドが、この世の者とは思えないような繊細な厭世観をこめて、愛する相手が「何も問題ない」というふりをし続けることさえできて、彼に何も訊いたりしないなら、彼の方も相手を失望させることはない、と歌う。

この歌詞の持つ疎外感にとって完璧な背景になっているのが、監督のラザロ・ロドリゲスが、夜のもっとも孤独な時間に大都会をとらえた、人けのない風景ショットだ。一行は午前3時にマイアミで撮影を挙行し、曲の持つ憂いにふさわしい場所を見つけるまで、からっぽの通りを歩きまわったそうだ。あとは、とにかく撮影をすませてしまってから考えようというやり方で、即興で撮影しながら、屋上にしのび出てみたりもした。

この「Never Let You Down」のビデオは、Chase The Jaguarの、「自分でやってみよう」方式のたまものである。あれこれ考え、ああでもないこうでもないと議論して、他の人間がビデオを作ってくれるのを待つ、というのではなく、彼らは曲のシンプルさにふさわしい方法をとった。ほとんどデヴィッドの声だけが響き渡る構成に、雰囲気のあるギターとシンプルで脈打つようなビートが加わり、夢の中のようにバックボーカルがよりそう。Chase The Jaguarと題された彼らのデビューEPのビートのきいたロックサウンドから、ごく自然で魅惑的な進化を遂げたといえるだろう。この曲はマイケル・ベイカーのオリジナルに手を入れたもので、アレンジとキーを変えただけでみごとにChase The Jaguarのものになっている。

地元のファンに向かって演奏するだけでなく、フォックス兄弟はアルゼンチンとキューバでも演奏してきた。目下、最初の本格的なアルバムを作りながら、全米、さらにはヨーロッパを視野に入れて、フェスティバル出演の日程などが組まれているところだ。Chase The Jaguar(ジャガーを追え)というグループ名は、「どんなにとらえがたく、遠く見えても、自分にとっていちばん大切なものを追い続けるのを止めない」というグループの運転に際しての心得から来ているそうだ。

サマンサとChase The Jaguarのプロジェクトが日本でも成功し、彼らが来日するようなことがあれば、あるいは前から来日を希望してくれているスペンサー・ギブも来日してくれれば、そこからビー・ジーズのレガシーのためのプロジェクトを起こすこともできるかもしれません。ビー・ジーズから受け取ったものに対して少しでも感謝の気持ちで応えるために、そして彼らが灯してくれた音楽の灯を絶やさないために、こうして活動していく第二世代を応援したいと私は思います。それがまた、かつてないデジタル時代に突入してある意味で苦戦が伝えられるビー・ジーズの音楽を、あの圧倒的な個性を、不滅のものとして残していくためのひとつの方法でもあると思うからです。

どうぞ、みなさん、サマンサ・ギブの活動を応援してください。日本からこのプロジェクトを盛り上げていきませんか。

{Bee Gees Days}